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11年目の3.11

いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。

今日で東日本大震災から11年が経過しました。
この写真、我が家の現在小学6年生の娘の写真なのですが、震災当時1歳5か月でした。
撮影日は震災から6日後の3月17日です。娘がお昼ご飯を食べている何気ない日常を妻が撮影した写真なのですが、実は目に見えないものによるとても過酷な環境で撮影されています。

その過酷な環境とは、放射線です。
知り合いの中学校の理科の先生が教材用として持っていた放射線の線量計、電源を入れてみると表示が9.99で点滅。10μSv/h未満までしか測定できない線量計で線量が測定限界を超えている状態でした。
自宅から少し離れた場所ではありますが、大田原の国際医療福祉大学の放射線科の先生が大学の校庭で測定した値が11μSv/h。この2つの状況から判断して、我が家の当時1歳の娘は11μSv/h程度の放射線量の中でお昼ご飯を食べていたという事になります。

平時であれば栃木県は0.05 μSv/h程度の放射線量ですから、平時より 220倍の放射線量となります。
病院などの放射線管理区域は0.6 μSv/hですから、1歳児が食事をする空間としては決して好ましい環境ではない、異常な状態であったことは確かです。

それ以外にも、外で活動する事が制限され、それまでは当たり前の風景だった公園の砂場での砂遊びも、砂場が立ち入り禁止となったりと、子供にとってはストレスの多い社会になってしまいました。

斎藤建設でも不安に思うお客様のために、放射線量計を購入しました。
数台購入して、お客様に貸し出ししたり、線量を測定しながら、表土除去を行い敷地の空間線量を低減しながら、基礎工事を行ったこともありました。

震災当時はそれなりの放射線量を計測していたエリアでしたが、現在では写真の通りこのエリアの放射線量も0.1 μSv/hを切り、震災前と変わらない放射線量に落ち着いています。

東日本大震災は、いろいろな価値観を大きく変えた出来事でした。
中でも省エネ、エネルギー問題は大きくフォーカスされ、住宅の高断熱化への意識もより高まるきっかけとなりました。
自身の体験でも、一度大きな揺れを受けた自宅の健全性と大きな余震への不安。ライフラインである電力も供給不足となり、地震そのものによる停電、大規模停電を防ぐための計画停電などもあり、幼い子がいる中で、寒い、暗いという状況は正直しんどいものがありました。
いざという時に「家族に辛い思いをさせてくない」みなさんそう考えると思います。
斎藤自身の経験が、現在行っている家づくりの考え方のベースに大きく作用しているのは間違いありません。

私たちの地域では、エリアによっては建物に大きな損傷、全壊に近い被害が出たものの、津波に襲われるなどしたような壊滅的な被害は幸い発生しませんでした。
しかし11年前の当時、地震による建物の損傷の調査などSOSがたくさん舞い込んできました。
ただ、当時はガソリンスタンドにガソリンが届かず、ガソリンの給油がままならない状況でした。
入荷予定のガソリンスタンドの情報をキャッチすると、給油の整理券を取得するために早朝より並んだりしていました。
できるだけ多くのSOSに対応させて頂くために、普段の生活や業務での車の使用をさけ、近場の移動は自転車や徒歩で行うなどしてガソリンの節約をしてました。

東日本大震災から11年が経過した2022年、国際的な社会情勢によりエネルギーに対しての不安が再燃しています。

建物の倒壊を防ぎ住処を守る耐震等級3、室温の急激な変化を防ぐ高断熱高気密、電力などライフラインが途絶えても電気を得ることが出来る太陽光発電や蓄電池は、災害発生時において、平時と同じように「何不自由なく」というのは難しいかもしれませんが、安心感をもたらしたり、不安感を和らげるための手助けとなります。
このような家は決して夢の技術ではなく、現在の家づくりの技術であれば十分可能です。

繰り返しになりますが、いざという時に「家族に辛い思いをさせてくない」みなさんそう考えると思います。
耐震等級も、Ua値もQ値などの数値は、それ自体が目的でなく、住まい手の方へ、家族を守るシェルターと安心感をお届けするものだと思います。

家の作り手である斎藤は「住まい手の方に安心をご提供する」という思いを大切しなければならない、そんな思いをあらたにした11年目の3.11となりました。

このブログを書いた人
 斎藤賢一
家族…………..妻、娘(小学生)、息子(小学生)、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準1級・2級建築士・福祉住環境コーディネーター2級・第1種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本 、栃木よみうり 

小さなエネルギーで豊かな暮らしを~普段の生活を一番の幸せに

私たちは、高気密・高断熱とパッシブデザインを活かして、少ないエネルギーで1年中快適に暮らせる家づくりを行っている栃木県那須塩原市の工務店です。
注文住宅の施工エリア:栃木県北部・那須塩原市・那須町・大田原市・矢板市・塩谷町・那珂川町・さくら市・高根沢町
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那須塩原や那須での家づくり、田舎暮らし、里帰り、移住、二拠点生活を応援しています。

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