SWパネル(硬質ウレタン断熱材)の供給に関して
いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。
報道やLIXILのホームページで告知されています通り、現在弊社でメインの断熱材として取り扱わせて頂いております、硬質ウレタン断熱材を用いたSWパネルの受注が一時停止しています。
これは、ウレタンの発泡に使用する、HFO発泡剤の業界最大手サプライヤーの北米工場のハリケーン被災により、世界的な原材料の不足の状況が続いていましたが、既にサプライヤー企業からもフォースマジュール宣言が発出されている状況で、HFO発泡剤の安定的な供給が見込めなくなったことによるものです。
ただし、弊社の現在着工している、または、これから着工している物件に関して、受注停止から1週間が経過し、受注・生産の開始のスケジュール等の状況の整理をした結果、影響は無い見込みであることを皆様にお知らせさせて頂きます。
ご心配をおかけして申し訳ありません。
現在、建築のご相談を頂いているお客様への影響も、ない見込みですのでご安心頂ければと思います。
今の仕様でのSWパネルのウレタンの熱伝導率λ(熱の伝わりやすさ)は0.019W/m Kです。この性能のウレタンの製造のためにHFO発泡剤が使われていました。
実は2020年の5月までは熱伝導率λ=0.024W/m Kのウレタンが用いられていました。この時は水発泡のウレタンです。
2020年6月からはSWパネルの性能向上のためにHFO発泡剤にいわばモデルチェンジしたという経緯があります。
受注停止と言うと原料が無く工場も操業を停止してひっそりとしているイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれんせんが、現在はこれまで受注を受けた分のλ=0.019W/m Kのパネルを生産しています。
すべての受注の分の生産が完了した時点で、製造ラインを水発泡のλ=0.024W/m Kのウレタンの製造に向けて切り替え調整を行って生産を再スタートするという事です。
バックオーダーの分の生産、そして、製造ラインの切り替えのための受注停止なのです。
2020年の5月から6月にもライン切り替えのための期間がありましたから、その時と同じ状況なので、実際には巷で広がっているほど深刻な状況ではないという事です。
λ=0.019W/m Kがλ=0.024W/m Kになって性能が下がってしまうのでは?と思うかもしれませんが、そもそも断熱は主となる断熱材だけでなく、付加断熱材と共に構成されていくので、ご心配には及びません。
目標となる性能を実現するためλ=0.024W/m Kの断熱材として付加断熱も含めてトータルで設計・計算していきますので、λ=0.019W/m Kの断熱材を使ってもλ=0.024W/m Kの断熱材を使っても同じ性能の家になります。
どちらにしても皆様の家づくりのスケジュールにも大きな影響は無い見込みですし、性能もきちんと担保されますので、ご安心して頂ければと思います。
お騒がせして本当にもうしわけありません。
このブログを書いた人
斎藤賢一
家族…………..妻、娘(小学生)、息子(小学生)、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準1級・2級建築士・福祉住環境コーディネーター2級・第1種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本 、栃木よみうり
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