BELS
いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。
最近お客様から、「BELSは取得したことありますか?」とこんな質問をされることがあります。
BELSって何?という方も多いと思うので、少しだけ解説をさせて頂きます。
BELS(ベルス・建築物省エネルギー性能表示制度)とは、Building Housing Energy efficiency Labeling Systemの略称です。
簡単に言えば建築物の省エネ性能について、評価・認定する制度のことを言います。一般社団法人 住宅性能評価・表示協会によって運用されています。
建物の省エネ性能は一次エネルギー消費量で表され、エネルギー消費量が小さければ小さいほど省エネの家、つまり、燃費が良い家という事になります。
ちなみに一次エネルギーとは、石油、石炭、原子力、天然ガス、水力、地熱、太陽熱など、加工されない状態で供給されるエネルギーの事を指します。
二次エネルギーは一次エネルギーを転換・加工して得られるエネルギーの事で、電力、都市ガスなどを指します。
二次エネルギの代表格、一番わかりやすいのは電気です。石炭や天然ガスを発電所で燃焼させて電気を発電しています。
という事で、省エネ性能は一次エネルギーに統一して計算されます。
BELSはどのくらい一次エネルギー使用量を削減できているかで表します。
エネルギーの使用量に関わる、断熱性や日射取得、遮蔽性能、エアコンや給湯器など機器の省エネ性能、換気のエネルギーロスなどを考慮して計算されます。
先日取得したBELSがこちらです。
削減率60%とありますが、基準の一次エネルギー消費量に対してこの家の設計一次エネルギー消費量の割合が40%なので削減率が60%という事になります。
この割合の事をBEIといい、BEI=設計一次エネルギー÷基準一次エネルギー消費量で計算されます。
この建物のBEIを計算するとBEI=0.4となります。
ちなみに基準の省エネ基準とはイメージとして「この家を義務化レベルの断熱性能や一般的な機器を用いて作った時の一次エネルギー消費量」と覚えておいてください。
なので、義務化レベルの建物のBEIは1.0という事になります。
BEIをすべての建物で計算していますが、だいた、今回と同じBEI0.4前後の家が多いですね。
BELSと言ったら星の数ですが、BEIの値で星の数が決められます。
★5つ:BEI ≦ 0.80
★4つ:0.80 < BEI ≦ 0.85
★3つ:0.85 < BEI ≦ 0.90
★2つ:0.90 < BEI ≦ 1.00
★1つ:1.00 < BEI
BEIが0.8つまり、削減率が20%の時が最高ランクの★5になります。
これまで計算してきた結果、BEIが0.8はかなり楽にクリアできます、
BEIが0.8より小さいのはすべて★5なのですが、もう少しハードルが高くかつ★の数が多いランクも作ら良いのになと思います。
YouTubeなどで家づくりをされている方はたくさんいらっしゃいますが、住宅の省エネの分野は現状断熱がメインです。
断熱や気密は一次エネルギー消費量を下げるための手段で、これからの地球環境を守るたえにも一番大切な部分です。
この分野に関心がどんどん広がってくれたらうれしいですね。
このブログを書いた人
斎藤賢一
家族…………..妻、娘(小学生)、息子(小学生)、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準1級・2級建築士・福祉住環境コーディネーター2級・第1種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本 、栃木よみうり
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