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建築物の省エネを改めて考える

いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。

先日は、地震の影響によって火力発電所が停止したことなどによって、電力が不足し電力需給ひっ迫警報が発令され、節電の要請がありました。
電力の需給のバランスが崩れて大規模なブラックアウトが起きる事を防ぐための措置ですが、需要と供給のバランスを維持するためには供給を増やすか、需要を小さくするしかありません。

先日の電力需給ひっ迫警報発出の際、「エアコンの設定温度を1℃下げましょうという」呼びかけがテレビの画面でもなされていました。
冬場はエアコンの設定温度を1℃下げる事で、消費電力を抑える事ができます。環境省によると、冬の場合は設定温度を1℃下げると消費電力を10%削減できるとされています。
当然これをみんなで一斉に行えばかなりの効果が出るわけです

一般的にこのような呼びかけがなされる時「厚着をすることで、エアコンの設定温度を下げることが可能になります。」などとセットでアナウンスされていました。我慢の省エネの典型です。

でもこれらの我慢の省エネの呼びかけは、11年前の東日本大震災の時にも同じく行われていました。
逆に言えば悲しいかな11年経っても何も変わっていないという事です。

この図、以前に家づくりのセミナーを行っていた時に作った図です。

穴が開いて水が漏れている水槽。
金魚さんのために、水が減って水位が下がらないように蛇口から必死に水を入れています。

こんな水槽が目の前に合ったら、皆さんだったらどうされますか?
たぶん多くの方が「穴を塞ぐ」とお答えになると思います。

穴を塞げば、こんな風に蛇口から水を入れる事も必要なくなるわけです。

ただ、水槽の水と違って熱の場合、現実には熱が逃げていく量を0にはできませんから、イメージ的にはこんな感じでしょうか。

漏れる水が0にはならなくても漏れる水の量が少なくなれば、水位を保つために蛇口から入れる水の量は少なくて済むことになります。

この水槽の図、こんな風に見立ててみて下さい。
蛇口からの水:エアコンから供給される暖房の熱
水槽から漏れている水:部屋の外に逃げていく熱
水位:室温

逃げていく水が少なければ、室温を下げなために投入する熱の量は少なくても、室温をキープする事が可能です。
この穴の大きさが、Ua値やQ値です。

言い換えれば快適さを保ちながら少ない省エネが出来る訳ですから、我慢の省エネから脱却、つまり本物の省エネです。

最近では再エネや小水力発電など、地域で使う電力を地域で発電するという動きもあります。
非省エネ建築物では、1つの建築物が必要とする電力が大きいですから、数多くの建物の電力を賄う事はできません。

建築物の省エネが進めば、1つの建築物が必要とする電力が削減されますから、限られた電力であっても数多くの建築物の必要とする電力を賄う事が出来ます。

天然ガスのタンカー1隻で発電できる電力も、1つ1つの建築物が省エネであれば、より多くの建築物に配分する事が可能です。
だから建築物の省エネが第一優先と言われる所以はここにあるのです。

今回、ブラックアウトを回避できた理由は、東京電力が他の電力会社から融通を得られた事、揚水式発電所のダムの水量をある程度残せたことに勝因があります。
建築物の省エネが進めば必要とする電力量は削減され、電力供給の逼迫度合いは確実に低減する事が出来るのですから、建築物の省エネを推進させることは急務であることは間違いありません。

住まい手の方から、3月分の光熱費の情報を頂いたのですが、またまた値上げでした。
1年以上連続で上昇しています。

今月の始めのブログで「これまでずっとマイナスで記載されていた燃料費調整額。ついにプラスになってしまいました。」と書いていましたが、昨月は0.74円。当月は1.83円と1円以上の値上げが続いています。
再エネ発電賦課金と合わせると、2021年1月を基準とした場合でKWhあたり7.41円の値上げとなりました。
月に1000KWh電気を購入しているご家庭でしたら7410円の実質値上げとなります。

実質値上げと書きましたが、実は電気料金の基本単価はずっと変わっていないのです。
以前に設定されていた東京電力の電化上手という料金プランでしたら、
夏季ピーク時間 39.44円
他季ピーク時間 32.32円
朝晩時間    26.49円
夜間時間    12.48円
この単価はずっと変わっていません。
電力会社は簡単に単価を買えることが出来ませんが、燃料費調整額の金額を調整する事で、燃料の高騰など発電のためのコストが上昇した分を、回収しているのです。

エネルギーの安全保障の観点、電力の安定供給、家計を守るという観点からも、住宅などの建築物の省エネ化は、もう待ったなしです。

このブログを書いた人
 斎藤賢一
家族…………..妻、娘(小学生)、息子(小学生)、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準1級・2級建築士・福祉住環境コーディネーター2級・第1種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本 、栃木よみうり 

小さなエネルギーで豊かな暮らしを~普段の生活を一番の幸せに

私たちは、高気密・高断熱とパッシブデザインを活かして、少ないエネルギーで1年中快適に暮らせる家づくりを行っている栃木県那須塩原市の工務店です。
注文住宅の施工エリア:栃木県北部・那須塩原市・那須町・大田原市・矢板市・塩谷町・那珂川町・さくら市・高根沢町
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那須塩原や那須での家づくり、田舎暮らし、里帰り、移住、二拠点生活を応援しています。

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