いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。

今日は安全持続性能会員の勉強会でした。
プログラムは構造塾の佐藤実先生を招いて安全な家づくりの勉強会でした。

何度かブログにも登場していますが、「安全持続性能」はYouTubeチャンネル「ヨシローの家」でおなじみの作業療法士のヨシローこと、満元貴治さんが提唱されているものです。
「住宅内を安全にして、家の中でケガする人を減らしたい」という思いが中心にあり、「世代かんけいなく安心・安全に住み続ける家にするための『あたりまえ』の基準」と定義されています。

時間と共に体にもいろいろな変化が訪れてくるわけですが、体に変化が訪れてもその変化に対応できること、そして、生活する人にとっての安全性がずっと続くという事がとても大切な事なのです。
この安全持続性能と、耐震の考え方、どちらも家の中で安全な暮らしを行うための大切なもので、家には当たり前に備わっていなくてはいけない基本性能です。

今日の佐藤先生の勉強会でもやはりこの大切なスライドが出てきました。

知っていますか？
大地震で命を落とすのは、大半が「人間」・・・
どうして人間が命を落とすのか、
それは、人間がつくった建物が倒壊するからです・・・

耐震等級３の耐震性能は、大きな地震から命も財産も守る性能として、必須の耐震性です。
これは、熊本地震の調査からも明らかです。
耐震性能を車のブレーキに例えると、耐震等級３が良く効くブレーキ、耐震等級２があまり効かないブレーキ、耐震等級１がかなり効かないブレーキだとしてみましょう。
誰も良く効くブレーキを選択すると思います。
ましてや、安い車だからと言って、ブレーキが利かない、高い車だからとても良くブレーキが利く、そんな車の売られ方は絶対にしていません。

今日の佐藤先生は面白い表現でこんな説明をしていました。

大地震→発生する可能性大→大地震の発生は防げない
大地震→住宅倒壊被害あり→大地震での住宅被害は防げる→耐震等級３

虫歯菌は撲滅させることはできない（大地震の発生は防げない）
歯ブラシをする（耐震等級３）ことで、虫歯になる事は防げる（住宅の倒壊を防ぐことが出来る）

「歯ブラシなんてしなくて良いんだ」と言う方はまずいらっしゃらないと思います。
なので耐震等級３が不要なんていう事は絶対ないのです。

家の中での事故を防ぎけがを防ぐための安全持続性能、大地震から命と財産を守るための耐震性能、断熱、気密、耐久性と皆様の大切な生活を守るうえでは、どれも欠く事が出来ないものです。
家は人間の体と密接にかかわりがある物ですから、これまで以上に建築系の人間と、医療者の方との連携がより大切になります。

佐藤先生のお話、これまでも構造塾や木構造マイスターなどいろいろな場面で伺ってきましたが、こうして改めて伺うと必ず得るものがあります。

勉強会の後には安全持続性能会員の意見交換会にも参加させて頂きました。

お施主様への思いやりのある家づくりをなさっている皆さんのお話、とても刺激を頂く事が出来ました。
まだまだ学ばなくてはならない事は多そうです。
今日、意見交換会にご一緒させて頂いた方とFacebookの友達になって頂きました。
また、皆さんにいろいろな事を教えて頂きながら、勉強していきたいと思います。

このブログを書いた人
　斎藤賢一
家族…………..妻、娘（小学生）、息子（小学生）、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具（ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル）、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車（クロスバイク）、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン（一応演奏します）
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準１級・２級建築士・福祉住環境コーディネーター２級・第１種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本　、栃木よみうり　

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