クローズアップ現代・実は危ない!ニッポンの“寒すぎる”住まい
いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。
先日、NHKで放送されました、クローズアップ現代・実は危ない!ニッポンの“寒すぎる”住まい、ご覧になりましたか?
もはや、寒い家での鉄板ネタになってしまった栃木県の冬の死亡増加率、ワースト1である事もしっかり取り上げられていました。
そんな中、那須塩原市内にある基幹病院の一つである国際医療福祉大学病院。
こちらの大学病院でまとめられていた、「栃木県北部地域の院外心停止調査研究」(柴信之副院長)についても紹介されていました。
それがこちらです。
このグラフに、気温を重ね合わせたのが、次のグラフになるのですが、気温が低くなる1~3月、12月に多く発生していることが分かります。
今まで漠然と、栃木県がワーストワンであることは知っていましたが、特に那須塩原を中心とした北部地域で、有意なデータがある事を知り、個人的には結構衝撃的でした。
ご存じの方も多いと思いますが、番組の中でも取り上げられていましたが実は冬の死亡増加率、一番低いのが北海道なのです。
このような統計データが生まれる背景には、家の中の温度が関係していると言われています。
慶応大学の伊香賀先生による、統計データがこちらです。
WHOでは健康を維持するために「最低の室温を18℃にしましょう」としていますが、18℃を上回っているのが19.8度の北海道という事で、冬の死亡増加率が北海道が低いというのもある意味納得の結果なのかもしれません。
我らが栃木県は15.1℃でしたが、栃木県と比べたら温暖地と言われている香川県、大分県が低いのが意外でした。
ちなみに冬の死亡増加率では、香川県がワースト9、大分県がワースト12とやはりワーストの上位に来ています。
番組中でも触れられてきましたが、私たち日本人は子供の頃からずっと寒い家で暮らしてきており、「冬は寒いのが当たり前」という感覚になってしまっていて、寒い家に何の疑問も持たなくなってきてしまったことが指摘されていましたが、15℃超えたら暖房を止める、あるいは暖房しても16度ぐらいにしか室温が上昇しないというのをリアルに見てきたので、妙に納得してしまいました。
食生活などによる「生活習慣病」がありますが、自治医大の先生からは「生活環境病」という言葉が提起されていました。
近年、新築においては高断熱住宅が急速に普及しましたが、まだまだ多くの方が、以前の断熱性能が低いお住まいに暮らしています。
新築住宅での高断熱住宅を普及させることは重要ですが、家が原因で健康を害す方を減らすために、私たち家の作り手は、既存の住宅に対して手を差し伸べていく事の重要性を感じました。
今回、番組の中で簡易的な窓の対策方法も紹介されていました。
今後、ブログの中でも対策方法の情報発信をしていきたいと思っています。
それにしても今回の番組、東大大学院の前先生、慶応の伊香賀先生、近畿大学の岩前先生、省エネ住宅、住宅を健康を研究している第一人者の先生方がすべて出演されていました。
個人的には栃木県民として、那須塩原市民として、下野市にある自治医科大学、那須塩原市にある国際医療福祉大学病院の先生方の協力で、今回の番組が成立してしまう現実をみて、複雑な気持ちになりました(^^;)
ワースト1、次回の調査までには返上したいですね。
このブログを書いた人
斎藤賢一
家族…………..妻、娘(小学生)、息子(小学生)、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準1級・2級建築士・福祉住環境コーディネーター2級・第1種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本 、栃木よみうり
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