K様邸気密測定
いつもご覧いただきありがとうございます。那須塩原市の工務店、斎藤建設です。
今日は那須町に施工中のK様邸の気密測定でした。
気密測定とは建物の隙間が床面積1㎡あたり何㎠の隙間があるかを測定するもので、一般的にはC値という名前で呼ばれています。
家の省エネの性能を表す値としては、Ua値、Q値、ηAC値、ηAHなどがありますが、唯一現場で測定できるのがC値です。逆に言えばC値は測定しなければ知ることができません。(Ua値、Q値、ηAC値、ηAHは設計の時に計算値として求めます)
斎藤建設ではC値の自社基準を0.4㎠/㎡にしましょうと定めていますが、K様邸の測定結果は目標よりはるかに良い0.19㎠/㎡でした。
最近は測定してサクッと安定的に0.1~0.2台のC値を記録できるようになっていますが、気密も施工のツボ、大工さんのノウハウがあります。こればかりは現場で実際に作業している大工さんの「次はこんな風にやってみよう」とか前向きの気持ちで、いろいろな工夫があってようやく実現されるものです。
K様担当のT大工さん、壁の断熱パネルを取り付ける際にもかなり工夫をして作業をしています。その工夫とは・・・最近では釘を打つ時に金槌ではなく、釘を打つ機械が使われることが多くなっています。とても効率的に作業が進む便利な機械にも欠点もあります。それは、釘が高速で打ち込まれるので引き寄せる力が弱いのです。断熱パネルと躯体の間には気密のためにテープを入れるのですが、機械で釘を打つとテープにかかる圧力が不足し気密のためのテープの性能が発揮できないのです。
これを知ってからT大工さんは、釘を打つ機械のパワーを少し落とし、釘の頭が残るようにして、1本1本金槌で釘を締めていくように作業方法を変え、気密性が発揮できるようにして下さいました。
作業の効率化ばかりに目が行きがちですが、本質の部分を見失わなず、家づくりを行ってくださるT大工さんの姿勢、本当にカッコいいと思います。