1種熱交換換気は細菌やウィルスは通さないのか?
いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家を造っている那須塩原の工務店、斎藤建設です。
家づくりの基礎知識を皆さんにお伝えする「家づくり教室」の7回目。今日のテーマはちょっと長いですが「1種熱交換換気は細菌やウィルスは通さないのか?」というテーマでお話をさせて頂きたいと思います。
これも最近、家づくりをされる方、オーナ様からの質問として多くなってきたので書かせて頂きたいと思います。
最近の家づくりにおいては、換気設備に温度や湿度の交換をする、第1種の熱交換型の換気システムを使う事が多くなりました。
私たちの家づくりにおいても、ほとんどの家で第1種の熱交換換気を使わせて頂いております。
3種換気がそのまま外の空気を取り入れるのに対し、熱交換をする熱交換換気システムは、温度や熱の交換をすることによって、屋外から取り入れる空気の温度や湿度を、排気する室内の温度や湿度に近づける事によって、家の中の温度変化を最小にとどめる事によって、効率的な省エネ性の高い換気をすることが可能になります。
第1種の熱交換換気システムは、一般的には下の図のようにお風呂以外の家の中を丸ごと換気をしています。
この図を見ると、トイレなどの匂いを発生する部屋も同じ換気経路に含まれているのですが、「温度の交換をする時に細菌やウィルスは通さないのか?」と心配に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ノロウィルスなどを家族が発症したら心配ですよね。
斎藤も疑問に思ったので、斎藤建設で使っているエコエア90について調べてみました。
まず、熱交換換気システムがどのように温度や湿度の交換をしているかと言うと、上の図のように、エレメントの中を空気が互い違いに交差して流れることで、熱と温度の交換を行っています。エレメントは段ボールを1枚ごとに互い違いに何枚か重なった状態の構造だと思って頂ければわかりやすいかもしれません。また、エレメントの中で空気がまじりあう事もありません。
湿度を交換するときに細菌とかウィルスは通さないのか?という疑問に対しては、エレメントの中で細菌やウィルスは通さないのか?という事をになるのですが、その辺について調べていきたいと思います。
エコエア90では東レが開発したナノファイバーエレメントが使われています。
ナノファイバーエレメントは毛細管現象を用いて湿度の交換を行っているようです。
理科の時間に習いましたが、毛細管現象とは霜柱とか、細いところを水が伝っていく現象の事を言います。
ここで、物質の大きさを見てみましょう。なんか物理の時間のようになってきましたが・・・
上から下に向けてどんどん大きさが小さくなっていきます。
人間の子供 1m
リンゴ 1/10m
アリ 1/100m
砂の粒 1/1000m
赤血球 1/10万m
細菌 1/100万m
ウィルス 1/1000万m
水分子 1/10億m
こんな感じです。
ナノファイバーエレメントが通れるのは、水の分子程度大きさのものなので、これより大きな、細菌やウィルスは通れないという事になります。
ちなみに、試験条件のかなり厳しい水溶性周期遮へい率試験でも、アンモニアの遮へい率が94%と高いので、トイレなどが経路に入っていても匂いに対しても安心です。
エコエア90をお使いの方は、安心してお使いいただければと思います。
このブログを書いた人
斎藤賢一
家族…………..妻、娘(小学生)、息子(小学生)、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
小さなエネルギーで豊かな暮らしを~普段の生活を一番の幸せに
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