アウトリビングのある家~気密測定
いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。
那須塩原市下厚崎地内で家づくりを行わせて頂いている、平屋のZEHの「アウトリビングのある平屋の家」、今日は気密測定が行われました。
藤建設では建てさせて頂いている全ての家で気密測定を行っております。
毎回気密測定の時には書かせて頂いていますが、Ua値やηAH値、ηAC値、C値などの家の省エネに関わる値の中で、実際に現場で測定することができるのは気密性を表すC値のみです。
気密の確保のための処理を行って下さるのは大工さんです。頑張った分だけ数値に現れますから、大工さんの苦労が数字に表れてくるので、C値が良いと大工さんも本当にうれしそうです。
気密測定は下の写真ような機械を使って、室内の空気をファンで外に吸出す減圧法という方法で測定します。
自社の目標にしている基準が0.4C㎡/㎡。それに対して出た結果は0.17C㎡/㎡。一発でOK!測定終了となりました。
外皮ラインのデコボコが比較的多いプランで、外皮面積が多めのプランなので厳しい条件でしたがこの数値、T大工さん、流石です!
最近の現場は特に測定1回で終わってしまいます。
ちなみにこの家の隙間をすべて集めたとすると5.38㎝×5.38㎝の四角形ぐらいになります。
隙間特性値(n値)も1.48と1.5より小さいので文句無い値ですし、グラフも点が直線上にきれいに並んでおり、信頼性の高い文句のない測定結果です。
ちなみに隙間特性値(n値)は1から2の間に収まる値で、1に近い方が小さな隙間が散らばっている、2に近いと大きな穴がどこかにあると判断されます。
気密の施工をしたら、気密測定を行ってきちんと気密がとれているか確認することが大切です。
全ての建物で気密測定を行っていると、気密のノウハウが蓄積され今日の測定のように、手直しや再測定なしで1発OKになります。
気密は目には見えませんので、やったつもりでも実際には気密処理が不完全であるという事も実際には発生します。
以前は気密測定をしてみたら、思うように数字が出ないなんて言う事も正直ありました。そんな時は気密測定器の風量を上げて気密の悪いところを探し出して修正する。その繰り返しによってノウハウが蓄積され、今に繋がっています。
だから、気密測定を必ず行って気密が取れているかを確認する事がとても大切なのです。
今日は電気屋さんが「気密測定を見学したい」との事だったので、気密測定の様子を見学してもらいました。
気密!気密!と言っても、どんなふうに測定するのか、何のために測定するのか分からないと、現場で配線の作業をする時にもイメージが湧きません。
電気屋さんも、実際に気密測定を見学していろいろな気づき、思うところががあったようです。きっとこれからの現場に反映してくれると思います。
気密性能の低下は、お客様の大切なお金で買ったエネルギーを無駄にすることに直結します。
だから、電気屋さんや設備屋さん、換気設備の工事業者さん、あらゆる人が小さい事に気を付けて作業を行ない、お客様のお金が無駄遣いされないように気密測定で良い結果が出ることが大切なのです。
気密測定の結果は、実はチームワークの結晶なのです。
このブログを書いた人
斎藤賢一
家族…………..妻、娘(小学生)、息子(小学生)、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準1級・2級建築士・福祉住環境コーディネーター2級・第1種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本 、栃木よみうり
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