いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。

6月に入り5月までの電力料金の上り幅をまとめてみたところ、2021年の1月を基準とすると1kwhあたり8.41円の値上げとなっています。
令和4年度の太陽光の売電単価が1kwhあたり17円ですから、値上げ分との差が10円を切っている状況です。

この様な書き方をすると、「今の時代太陽光は売電単価が安いから意味が無いんだ」との意見もあるかもしれませんがそれは誤りです。
東京電力の例でお話ししていきたいと思います。
例えばスマートライフプランの場合、一番電力単価が小さくなる午前1時から午前6時までが17.78円/kwhです。

先ほど8.41円/kwhの値上げと言いましたが、これは燃料費調整額と再エネ発電賦課金の分であり、東京電力から買った電力量に対して一律徴収される金額です。
ですので、午前1時から午前6時までの実質的な単価は17.78+8.41＝26.19円/kwhとなります。
この時間帯に例えばエコキュートが200kwh、月に消費したとするとこの時間帯の電気代は200×26.19＝5238円となります。

あんまりこれを書くと電力会社に嫌われそうですが(汗)、書かせて頂きます。
機種によっていろいろなやり方があるのですがエコキュートの台所のリモコンには、例えば「タンク沸きまし」というボタンがあります。

文字通りこれを押すとタンク内のお湯を沸かし上げて温度を高くします。
この操作をすることによって、昼間の太陽光が発電している間にエコキュートきお湯の沸き上げをさせ、夜間の沸き上げをしないような工夫をしたらどうでしょうか？
先ほど、夜間にエコキュートが月に200kwh電気を使ったとしてお話ししました。これを当てはめていくと。
昼間の売電の金額はエコキュートが自家消費してしまうので200kwh×17円=3400円減少します。
夜間の買電の金額はエコキュートが自家消費しなくなるので200×26.19＝5238円浮く計算となります。
これは1838円お得になったことを意味します。

燃料費調整額と再エネ発電賦課金の分、斎藤が行っている統計の基準月である2021年の1月以降、16ヵ月連続で値上がりしています。
おそらく今後もこの傾向は続くでしょう。

太陽光がついているご家庭であれば、このようにいろいろな策を講じることができ、電気代上昇のリスクを少しでも低減することができます。
太陽光発電設備は、単に電気を売って収益を上げるためだけに物でないという事を是非、知っておいていただければと思います。

このブログを書いた人
　斎藤賢一
家族…………..妻、娘（小学生）、息子（小学生）、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具（ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル）、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車（クロスバイク）、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン（一応演奏します）
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準１級・２級建築士・福祉住環境コーディネーター２級・第１種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本　、栃木よみうり　

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