梁の大きさの計算~大工さんの手板と構造計算のハイブリッド行っています
いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。
今日は昭和の日という事で祝日です。来月の5日までお休みと言う方も結構いらっしゃるようですね。
斎藤建設の事務所は国道4号線に面しているので、連休に入ると車の台数が増えるのですが、今日はコロナと雨という事が影響しているのか台数は少なめの感じがします。
今日は事務所で、これから長期優良住宅の申請を行う物件の構造関係の計算をCADで行う作業をしておりました。
梁の大きさを以前はどのように決めていたかというと、大工さんが手板を書くときに梁のスパン(長さ)、梁の上に立つ柱などの関係から、大工さんの昔ながらの技術で決めていました。
言わば、大工さんの脳内構造計算ですね。
今は構造計算を行って決めていきます。屋根や床などの荷重(重さ)などをもとに、その材料が荷重に耐えられるかどうかを計算していきます。
何度かこのブログでもご紹介させて頂いていますが、斎藤建設では大工さんと構造計算のハイブリッド方式で決めていきます。
梁のかけ方なんかは、きちんと技術と知識を持った墨付けの出来る大工さんの方がよっぽど効果的な梁のかけ方を考えることが出来るからです。
CADソフト上でも梁の大きさでNGになる事は殆どありません。むしろ安全側に大きくなっていることの方が多い感じです。
ただこれが出来るのは、きちんとした知識と技術がある墨付けが出来る大工さんだからできることです。
もともと斎藤建設では、国産材、特に杉での家づくりを推進してきたので、梁の計算も杉をメインに行っています。
ウッドショックでは集成材や米松の平角(梁などに使う材料)が入手しにくい状況です。
だからと言って杉に変更しよと思っても、そうは簡単にいきません。
なぜなら、木は種類によって強度が異なるからです。
実は構造計算では杉はかなり不利な条件になります。どちらかと言うと強度的に弱いランクです。そんな杉ですが、きちんと計算し安全性を計算したうえで使えば、問題なく安全に使う事が出来ます。
逆に言えば、もともと米松や集成材で構造計算をしている建物を杉に切り替えようとすると、大変な事になるかもしれません。
今のところ、斎藤建設では杉の平角の入手性はそれほど悪くはなっていません。構造計算を含めもともと国産材を使って家づくりをしてきたメリットが、意外なところで出ています。
今計算してる建物の梁の数は小さいものを含めて159あります(汗)NGも何か所か出ているので1つ1つ確認しながら頑張って安全な建物になるように検討していきたいと思います。
このブログを書いた人
斎藤賢一
家族…………..妻、娘(小学生)、息子(小学生)、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準1級・2級建築士・福祉住環境コーディネーター2級・第1種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本 、栃木よみうり
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