栃木SW会定例会・HEAT20本当の意味を皆で復習
いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。
今日は所属している栃木SW会の定例会が行われました。
4月から9月の上半期が終わり、後半のスタートという事で前半の振り返りから行いました。
斎藤は栃木SW会の性能向上委員なので、どちらかと言うと技術的部門の担当という事になります。
技術的な側面をみんなできちんと理解して、家の性能を担保していくという大切な役割があります。
昨日は、外皮計算方法の変更、温湿度実測、HEAT20G2グレードの断熱性能、HEAT20の本当の意味を復習する、などをテーマとして扱わせて頂きました。
定例会に向けてで資料を作成させて頂いたのですが、作った資料はなんとおよそ50ページ。頂いている持ち時間に対して非常にボリュームの大きい資料になっていました(汗)
予測通りと言いますか時間オーバー、その場では「ディスカッションが盛り上がった」事が理由だと思っていたのですが、後になって冷静に考えてみれば資料のボリュームが原因ですよね。資料の内容としては、計算結果による比較の検証など、どうしてもボリュームが多くなりがちなので、仕方ない部分もあるのですが・・・
昨日のテーマの中で一番時間を割いたのは、HEAT20に関してです。
先日もブログにも少しだけ書かせて頂きましたが、世の中、HEAT20で示されている目安の外皮性能だけが独り歩きしているように感じます。
本当はHEAT20で伝えているのは、「ある一定の条件の時に室温を最低何度確保してくださいね」という事です。
断熱地域区分で4地域、5地域であれば、暖房スケジュールが部分間歇暖房、冬場の非暖房室の一番冷え込みの厳しい明け方の室温という前提で
G1グレードは概ね10℃を下回らない
G2グレードは概ね13℃を下回らない
G3グレードは概ね15℃を下回らない
このように住宅ストーリーとして定義されているのがHEAT20の本質です。
そのストーリーの中では、4地域では松本市、5地域では宇都宮市がモデル都市となっており、当然、気温や日照時間などの気候的条件も加味されています。
例えば4地域であれば、HEAT20のG2グレードでは松本市で概ね13℃を下回らない家を造ったとしたら、Ua値が0.34W/(㎡・k)だったという事なのです。
HEAT20の設計ガイドブックには、躯体、開口部、気密、防露、開口部の熱収支、光環境などについて記述され、いわゆるパッシブデザインの要素も盛り込まれています。
HEAT20というとどうしても外皮性能だけが独り歩きしている感がありますが、実はHEAT20は住宅ストーリで示されている温度を確保するために、いろいろな側面から検討されている手法の一つなのです。
極端な話をすれば、窓が無く断熱性能が高い家を造るよりも、立地や気候、日照時間に応じて、太陽の光をたくさん取り入れられるように窓もデザインされ家を造った方が本当の意味で快適な家づくりが出来るんだ、という事を是非知って頂いて皆様の家づくりの役立てて頂ければと思います。
私たち、栃木SW会はスーパーウォール工法を通じて集まっている工務店の会で
- 地球環境に貢献できる家
- 長期に渡って安全・安心で暮らせる家
- 地震に負けない家
- 住む人が心も体も健康に暮らせる家
これらの事を大切に家づくりを行っています。
このブログを書いた人
斎藤賢一
家族…………..妻、娘(小学生)、息子(小学生)、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準1級・2級建築士・福祉住環境コーディネーター2級・第1種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本 、栃木よみうり
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私たちは、高気密・高断熱とパッシブデザインを活かして、少ないエネルギーで1年中快適に暮らせる家づくりを行っている栃木県那須塩原市の工務店です。
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