コメ作りをやめるお客様
いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。
斎藤建設のお客様にも、お米を作っている農家さんがいらっしゃいます。
昨年末、年末のごあいさつ回りをしていた時、「斎藤さん、俺は今年で米作りやめることにしたんだ」とお話されていたお客様がいらっしゃいました。
ご高齢になった事も理由の一つですが、一番大きな理由は、昨年お米の金額が大きく下がった事だそうです。
農林水産省が10月14日、2021(令和3)年産米の9月の相対取引価格を公表しました。これによるとお米の相対取引価格は前年同月比で約12%下落しました。
お米の価格の平均で1俵(60kg)の価格が1万3255円というのが今年の価格となりますが、この価格は前年同月比で1888円下落となっています。
2019年産が1万5716円であったため、2年連続で下落しているという事になります。
このデータは全国の全銘柄の平均の取引価格ですが、私たちのエリアでは現実的には1俵(60Kg)あたり1万円を切った価格で農家さんからJAなどに引き取られているそうです。
農業にも、農機具の維持費、燃料代、肥料代、検査料(福島原発事故による放射性物質の検査)などなど経費が掛かるそうですが、この価格では利益を生み出すのは難しいのだそうです。
取引数量については豊作だったこともあり12万9000トン。前年同月比で113%という状況になりました。
お米の品質も良いのにもかかわらず、買取金額が下がる現状、農家さんの心中を察するにはあまりあります。
消費者の側から見たら、価格が下がる事は嬉しく感じてしまいがちですが、生産者の方からみたら死活問題です。
「野菜も米も安すぎて子供らには農業を継がせられない」と農家さんがお話しするのをよく聞くようになりました。
家づくりと言う視点から、こちらのブログで林業、い草と言うテーマを取り上げてきましたが、極論を言えば際食べませんし、い草も食べません。
ですが、お米や野菜といった、日本の食糧の自給と言った根幹にかかわる問題ですから、より深刻度は高いと感じています。
建築、不動産業界でも、都会に住む若い農業を希望する方に向けて、農地や農家さんとのマッチングを行う動きもあります。
しかしながら、お米や野菜と言った、売り上げに直接つながら成果物の金額が低すぎて生活が成り立たないような状況であれば、営農に向かう若い方が今後いなくなってしまうのではないかと心配になります。
営農する若い方が夢を持って子育てしたり、明るい未来が待っている農業になると良いと思っています。
時々、斎藤建設にもこれから農業に従事したいという方から、移住も含めてお問い合わせを頂く事がありますが、そのような方たちに少しでもお役に立てるように、ネットワークの構築もしていきたいと思っています。
このブログを書いた人
斎藤賢一
家族…………..妻、娘(小学生)、息子(小学生)、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準1級・2級建築士・福祉住環境コーディネーター2級・第1種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本 、栃木よみうり
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注文住宅の施工エリア:栃木県北部・那須塩原市・那須町・大田原市・矢板市・塩谷町・那珂川町・さくら市・高根沢町
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