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熊本地震から3年が経ちました

いつもご覧いただきありがとうございます。那須塩原市の工務店、斎藤建設の代表の斎藤です。

今日は熊本地震から3年が経ちました。
熊本地震の特徴は何と言っても、本震の来る前の前震でも震度7を観測し、本震でも震度7を観測し、2回も震度7の揺れが襲った地震でした。この地震は斎藤の家づくりへの考え方を大きく変えた出来事となりました。

自身が体験した東日本大震災でも、建物の被害の調査依頼を受け地震の揺れで損傷した建物を実際に見てきた事や、長期優良住宅などで耐震等級2や3の建物を作ってきたので、正直、耐震性に対して深く考えたことはなかったかもしれません。

そんな時、熊本地震の約2ヶ月後の6月に、とあるきっかけで、構造の先生である「佐藤 実」先生が主宰する「構造塾」に参加する機会に恵まれました。これが、斎藤の家づくりへの考え方を大きく変えるきっかけとなりました。この後にお話ししますが、この時受けた衝撃の大きさが今でも「構造塾」での学びを続けている理由なのです。

その構造塾の中で行われた、「熊本地震現地調査報告」で斎藤は大きな衝撃を受けました。

具体的にお話しを続けます。
耐震等級は1~3までの3段階あるのですが、耐震等級1は(建築基準法の耐震性能を満たす水準)と言われており、

【耐震等級・1】(建築基準法の耐震性能を満たす水準)
・数百年に一度程度の地震(震度6強から7程度)に対しても倒壊や崩壊しない
・数十年に一度発生する地震(震度5程度)は住宅が損傷しない程度

このように定義されています。この定義の1番の目的は生命を守ることにあります。

耐震等級1に対して
「耐震等級2」は耐震等級1の1.25倍の水準
「耐震等級3」は耐震等級1の1.5倍の水準
耐震等級が上がるに従って耐震性能も上がっていきます。

「熊本地震現地調査報告」で見えてきたことの一つに、耐震等級1と3の間には地震後にそれぞれの家の人の生活の質に、大きな開きがある事がわかってきました。

耐震等級1の家では、1回目の地震で住んでいる人の生命は守られました。しかし、家は損傷が激しく、これ以上住み続けることはできず、それまでの平穏な生活を奪い、財産を守ることはできませんでした。

耐震等級3の家では多少の損傷はありましたが倒壊は1棟もなく、しかも、住み慣れた我が家に住み続ける事ができ、家という財産も守る事ができました。

家は生活を入れる器であり、たくさんの思い出を紡いでいく場所だと思います。耐震等級1の家のように、命が守られたとしても家を失えば、避難所暮らしが強いられたり、親戚に身を寄せたり、今までの生活の質を維持することは難しくなります。耐震等級3の家では震度7を2回も受けながらも、住み慣れた家に何も変わらず住み続けることができているているのです。この現実を知った以上、その家で暮らす人の命はもちろん、生活を守るためにも、基本的にすべての家を耐震等級3で設計するのが、家の作り手として当たり前の責任では無いかと、強く思い知らされました。

「知っていますか? 大地震で命を落とすのは大半が『人間』・・・どうして人間が命を落とすのか、それは、人間がつくった建物が倒壊するからです・・・」これは本日の佐藤実先生のFacebookでの投稿です。

耐震等級1の定義に「数百年に一度程度の地震(震度6強から7程度)に対しても倒壊や崩壊しない」とありますが、昨年は北海道で強い地震がありましたが、毎年、日本のどこかで強い地震が発生している感じがします。
自然災害に対しては完全な予測は難しく、これで大丈夫と言うことはないかもしれませんが、佐藤先生の言葉を肝に命じて、家の作り手として一層の努力を怠らないようにと熊本地震から3年経った今日、改めて思いを新たにした1日でした。



※この記事中では構造塾「熊本地震報告」のスライド画像を使用させていただきました。