日よけは外で~自宅の掃き出し窓に日よけタープを取り付けました
いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家を造っている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。
毎日ものすごく暑い日が続いていますね。皆様いかがお過ごしでしょうか?
以前、ブログに「窓の日よけアイテムを使って夏を快適に過ごしましょう」という記事を投稿させて頂きました。このブログでの中で「日よけは窓の外」でするのが効果的ですよと書かせていただきましたが、あまりにも暑いので自宅のデッキのある掃き出し窓に日よけのタープを設置しました。
思い立ったのが、猛烈な暑さのお盆休み中で業者さんがお休みだったので、急遽ホームセンターで資材を調達してきました。
本当はスタイルシェードなどきちんとした製品の方が、必要に応じて収納できるので利便性も高いのですが、暑さには勝てないので仕方ありません。
この日よけのタープ、効果はてきめんです。
夏は朝早くから強い日差しが照り付けるので、猛暑の時は朝の早い時間でも結構気温がすぐに上昇してしまいますが、設置前と設置後の朝起きてリビングに来た時の温度感が全然違くなったことはすぐに分かりました。
日差しが強くなっていった時、ウッドデッキの温度がかなり上昇し、照り返しがかなりきつくなっていたのですが、それもかなり解消されました。
日よけタープで日陰になった部分と、日の当たる部分のウッドデッキの床の表面温度をサーモカメラで撮影してみました。
日陰にならず、日に当たっている部分はなんと80℃近い77℃にも達しています。暑くて素足では歩けないほどです。
この熱が輻射熱として窓経由で入ってきてしまうので、リビングの温度が上がったり、エアコンが効きにくい、あるいは輻射熱の影響で暑く感じるということが起こります。
次に日よけタープで日陰になった部分を図ってみましょう。およそ44℃です。33℃も温度が低くなっています。
かなりの効果ですね。
ちなみに、同じ時間に太陽にガンガンに照らされているコンクリートやアスファルトと、ウッドデッキの表面の温度はどちらが高くなっていると思いますか?
①コンクリートとアスファルトのほうがウッドデッキより温度が高い
②ウッドデッキのほうがアスファルトやコンクリートよりも温度が高い
答えを発表します。
我が家のコンクリートの駐車場です。59℃です。
我が家の目の前の道路のアスファルトです。62.3℃です。
そうなんです。意外な結果に思われる方もいるかもしれませんが、ウッドデッキの方が太陽に照らされているときの表面温度は高くなるんです。
これには熱伝導率(熱の伝わりやすさ)が関係するのですが、
木材(ヒノキ)の熱伝導率は0.15W/mK
コンクリート 1.6W/mK
コンクリートは木材の約十倍です。
道路の舗装材料としてのアスファルトの熱伝導率は見つけられたかったのですが、石などの骨材で混合されて構成されていることから、最低でも土壌の1.0W/mK程度はあるのではないかと推測されます。(ちなみに岩石は3.0W/mK)
太陽の熱で表面が暖められたとき、熱の伝わりやすい性質も持つものは、どんどん表面から温度の低い反対側に向かって熱が移動しようとします。
熱が伝わりにくい性質をもつものは、表面から反対側への熱の移動が遅くなるので、移動する温度が少ないので表面の温度が高くなるのです。
ちなみにこの性質を利用したのが断熱材です。
斎藤建設で使っている断熱材は0.019W/mKなので相当に熱が伝わりにくいことが、数字からもわかります。
特にウッドデッキを黒などに近い濃い色に塗装している方は要注意です。
日よけのタープやスタイルシェードなどでしっかり対策して、少しでも快適に暑さを乗り越えましょう。
ちなみに、日よけタープの表面温度も計ってみました。
色の濃い温度が高いほうで51℃でした。
この結果からも、「日よけは外で」を徹底したほうが良さそうです。
このブログを書いた人
斎藤賢一
家族…………..妻、娘(小学生)、息子(小学生)、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
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