節電要請と太陽光発電(夏編)
いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。
今日も暑い日でしたね。
東京電力では電力需給ひっ迫注意報が発令されていて、私たちには節電の要請が発出されています。
電力不足が叫ばれている中で、太陽光発電に対していろいろ言われています。
今日は、節電要請と太陽光発電に触れてみようと思います。
実は太陽光発電の発電する電力と、それが不足して全体的な電力不足に陥るメカニズムは、夏と冬では大きく異なってきます。
今年の冬にも電力需給がひっ迫し節電要請が発出されましたが、冬の場合、寒気が流れ込んでいて、日照が少ない、あるいは、殆どなく、日中の気温の上昇が少ない日に、特に電力が不足します。
気温が上昇せず、日照が少なければ当然、暖房に頼る事になり電力の需要が高まります。
これとは逆に、日照が少ない日は太陽光による発電量は減少する事になりますので、夏よりも電力需給のひっ迫度が厳しくなります。
夏の場合は、良く晴れて気温が上昇し、冷房への依存度が高くなることで、電力の需要が高まります。
ただし、「良く晴れて」という事は太陽光発電によってたくさんの電力が生み出されます。
ニュースなどを見ていても、「太陽光発電による発電量が想定よりも増えたことにより、余裕が生まれました」などと言われているように、夏の場合は太陽光発電が一定の電力供給の役割を担っているのです。
色々な場面で「太陽光発電は役立たず」と言われていますが、決してそんなことは無いことを皆さんに知って頂ければと思います。
午後3時から特に節電のお願いが出ているのは、午後3時を回ると太陽光発電の発電量が減少していくからです。
この辺りは、社会の中での太陽光発電の容量を増やしていく事により、解決していくと思われます。
容量を増やすと言っても、山林を伐採し、景観を破壊してまで太陽光発電容量を増やすことは好ましい事ではありません。
それに代わるのが、住宅の屋根なのです。住宅の屋根にはまだまだ太陽光発電の容量を増やすことのできるポテンシャルを持っているのです。
自治体などの一部では住宅の屋根への太陽光発電の設置を義務化する動きが出ているのはそのためです。
夕方に電力需給が厳しくなる要因の一つとして挙げられるのは、多くの人が帰宅し、一斉に冷房のためにエアコンを始動することです。
先日、外気温が34℃の時に、建設途中の締め切った高断熱高気密住宅の室温が27℃代だったということをご紹介させて頂きました。
このように家の断熱性や気密性を高める事で、室温を低く保つことが可能となります。そうすればエアコンへの依存度が下がり、電力の需要も押し下げることが出来るのです。
電気量が上昇している現在では、家計へのダメージを防ぐうえでもとても大切な事です。
原発の再稼働の待望論がありますが、忘れてはいけないのは燃料のウランも輸入に頼っているという現実です。
原油程は燃料寿命が短くないにしろ、国際情勢が不安定になり、ウランの輸入に影響が出ればれば、原発も決して安定的な電源でないことは明白です。
建築物の省エネ性能と、社会全体のエネルギーの消費量の関係は、切っても切れないものです。
先日、住宅の断熱基準の義務化が決定しましたが、建築物の省エネ、国のエネルギー政策それぞれがバラバラでなく、一体として議論していくのがとても重要なのかもしれませんね。
このブログを書いた人
斎藤賢一
家族…………..妻、娘(小学生)、息子(小学生)、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準1級・2級建築士・福祉住環境コーディネーター2級・第1種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本 、栃木よみうり
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