変更された外皮計算方法で計算
いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。
今月の頭から、住宅の省エネ基準の説明義務化が始まりました。
実は、今月からは説明義務化だけでなく、断熱性能を数字で表す外皮計算の方法も一部改訂されています。
これから大田原市内で家づくりが始まる家の、長期優良住宅の申請準備のため、耐震の計算と外皮計算を行いました。
計算結果としては、断熱性能を表すUa値が0.34W/㎡・kと5地域のHEAT20のG2クラスを達成した性能となりました。
問題なのはηAC値(冷房期の日射熱取得率)、ηAH値(暖房期の日射熱取得率)が以前の計算方法よりも悪くなったことです。
斎藤建設では、ηAC値(冷房期の日射熱取得率)1.5以下、ηAH値(暖房期の日射熱取得率)を2.5以上となるように設計基準を設けていますが、どちらも達成できていません。
理由は開口部(窓)の日射熱取得の補正係数がこれまでよりも厳しい計算結果となる「定数法」に一本化されたためです。
これまでは、庇の出や、庇までの距離などをもとに補正係数を計算する「詳細法」を使って計算を行っていましたが、「詳細法」の使用は来年の3月までの移行期間までと条件付きの運用となりました。
以前行っていた詳細法の計算結果と比較してみたいと思います。
詳細法による計算では、ηAC値が1.6、ηAH値が2.9とほぼ自社基準を達成する計算結果となっています。
これが「定数法」になる事で
ηAC値(小さい方が良い)が1.6→1.9に増加、ηAH値(大きい方が良い)が2.9→2.0に減少といったように、定数法になると不利側に評価されます。
ηAHがこのくらいだと、実際はこのくらいの温かさになるという、物差しが出来上がっていましたが、新しい数値での感覚をなるべく早く確立されなくてはなりません。
そのためにも、これからは、いわゆる「申請用」の計算と、「詳細法」の計算をダブルで行うことが大切になりそうです。
現在はCADソフトでも警告が表示されますが「詳細法」も使うことが出来ます。今後も両方の計算方法で計算できる機能を残してくれるとよいのですが・・・
このブログを書いた人
斎藤賢一
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楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準1級・2級建築士・福祉住環境コーディネーター2級・第1種情報処理技術者
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