いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。

今、家づくりをされる多くの方が、家の断熱性や気密性などの性能を重視するようになりました。
その中で「快適な室温は」という話題がよく上るようになったのも、これまでの家づくりとは大きく異なるところです。

「快適」とは何でしょうか。
暖房だったら18度で十分と言う人もいれば、私は寒がりだから25度と言う人もいますよね。
冷房だったらクールビズの28度と言う人もいれば、暑がりだから25度じゃないとダメと言う人もいらっしゃいます。
これらの差から「エアコンの設定温度戦争」が勃発します。

この快適と感じる温度の違いは何からくるかと、一つの要因として男女差が挙げられています。
以前に、本か何かで読んだ内容によると、人の体の中の深部体温はだいたい37℃で、体の皮膚の表面温度が34℃弱のときに快適だと感じるとありました。
この、快適だと感じる体内の深部温度37℃と皮膚の表面の温度34℃には男女による違いはないそうです。意外ですよね。

一般的に知られている、暑がりの男性、寒がりの女性という、男女差が生まれる原因は何なのでしょうか。
男性は体の脂肪の比率が低く、逆に活動することによって体温を上昇させる筋肉量が多く体温が上がりやすいことから、暑く感じやすいそうです。
脂肪は断熱材のような役割をするので、男性と比べると脂肪の割合が多い女性は、寒いときに体温を逃がさないようにする役割、暑いときに暑さが体の中の温度に影響させないように遮る役割を脂肪が担っているそうです。

脂肪が少ない（断熱材少ない）男性は、体の中の温度変化が生じやすく、実は寒さにも暑さにも弱いそうです。
ただ、女性は断熱材をたくさん持っているけれど、男性と比べると、発熱減の筋肉が少ないことが、冷え性を訴える方が多い理由だそうです。

こんなメカニズムで、男性は夏暑がり、女性は寒がる、そして、エアコン戦争が勃発する理由なのです。

脂肪がたくさんついている（つまり太っている）、斎藤の体型では熱を発生しやすい筋肉がそれなりにあり、しかも断熱材がたくさんあるので、体の内部に熱がこもって暑く感じますし、逆に冬は、家族で一番寒さに強いのかもしれません（笑）

ちなみに「快適」とは「暑いとも寒いとも感じない状態（何も感じない状態）」の事を指しています。
以前、こちらのブログで体感温度は空気の温度だけでなく、床や壁、天井などの表面温度も影響するとお話したことがあります。
高断熱・高気密住宅になると、確かに表面温度が改善され感じる温度のばらつきは少なくなります。
何も感じない状態、つまり「快適」となる室内環境を作り出すのは、体の脂肪や筋肉の量、そして、着衣量や活動量も影響してきます。
高断熱・高気密住宅に住宅にすることで、感じ方のばらつきの幅を少なくすることはできますが、残念ながらすべての人に快適と感じてもらえるのは実は不可能に近いのです。

高断熱・高気密住宅に住宅は無駄なのか？といえばそんなことはありません。
温度、表面温度が安定することで、暑がりの人、寒がりの人のそれぞれの許容範囲が近づくので、確実に合意形成は行いやすくなると思います。
「エアコンの設定温度戦争」が抑えられれば生活の楽しさがより一層向上する。その事こそが一番大切な価値だと思います。

「快適」の話、着衣量や活動量も関係してきますので、この話はまた今度ご紹介させて頂きます。

このブログを書いた人
　斎藤賢一
家族…………..妻、娘（小学生）、息子（小学生）、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具（ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル）、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車（クロスバイク）、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン（一応演奏します）
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準１級・２級建築士・福祉住環境コーディネーター２級・第１種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本　、栃木よみうり　

小さなエネルギーで豊かな暮らしを～普段の生活を一番の幸せに

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