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お客様から「ちたけ」を頂きました~「ちたけ」を食する文化も失われていくかもしれません

いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。

栃木県には通称「ちたけ」正確にはチチタケと呼ばれるキノコを食する文化があります。
「ちたけ」というのは俗称で、夏から秋に主にブナ科の林に群生するキノコで、図鑑を見ると「ベニタケ目ベニタケ科チチタケ属チチタケ節のキノコ」と紹介されています。
漢字で書くと「乳茸」と書き、傘などを折ってみるとその部分から乳白の液体があふれてくるので乳茸と呼ばれるようになり、それが栃木県ではさらに短縮され「ちたけ」と呼ばれています。

栃木県では「ちたけそば」を出すお店も多く、一般的な家庭でも夏の蕎麦や、そうめんのつけ汁の具として頂く事も多く親しまれているキノコです。
ちたけに夏野菜のなすを加えて油でいため、甘辛く味付けて頂くのですが、香りが豊かに広がり本当においしいキノコです。

そんな馴染みの深かった「ちたけ」ですが、実はもう10年ほど食べていませんでした。
そんな中、昨日、お客様が「ちたけ」を届けて下さり、10年以上ぶりにその味と香りを楽しませて頂く事が出来ました。

 

なぜ、10年も「ちたけ」を食べていなかったか?
それは、今年で10年が経過した東日本大震災です。
正確には震災に伴って発生した福島第一原子力発電所の事故です。

チチタケはキノコの中でも放射性物質を取り込みやすいとされています。福島第一原子力発電所事故が発生し、大量の放射性物質が環境中に放出されたことで、チチタケの生息する山林も汚染されました。その結果、福島県に自生していたチチタケから、1キログラムあたり30,000ベクレルに近い放射性セシウムが検出されました。
当然、栃木県内でもチチタケに関して、高い値が検出され、採取や食用を控える対象品目にされました。
2017年現在でも、規制値の100 Bq/kgをはるかに超える720 Bq/kgの放射性セシウムが検出されました。
そんなこともあり、10年ほどチチタケ(ちたけ)を食べる機会が無くなってしまっていたのです。

昨日、久しぶりに頂いた「ちたけ」、もう最高の一言です。(昨日頂いたのは安全なエリアの「ちたけ」です)
ただ前年だったのは、現11歳と、8歳の我が家の子供たちは当然初めて食べたのですが、慣れない味にイマイチな反応でした。
小さいうちから食べなれていけば、おいしいと感じられるようになるのでしょうが、今後、いつになったらまた安全に食べることができるようになるのか分からない現状では、なかなか難しいと思います。

こんな風に、一つの食文化が継承されて行かないのも、とても寂しく感じます。
直接的な被害額に算入されることのない、文化的な損害。この「ちたけ」のケース以外にもたくさんあるのではないかと思います。
原発事故から10年経過しても、その影響はいまだに続いています。原発事故の社会的な影響の大きさ、あまりにも大きすぎます。

このブログを書いた人
 斎藤賢一
家族…………..妻、娘(小学生)、息子(小学生)、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準1級・2級建築士・福祉住環境コーディネーター2級・第1種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本 、栃木よみうり 

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私たちは、高気密・高断熱とパッシブデザインを活かして、少ないエネルギーで1年中快適に暮らせる家づくりを行っている栃木県那須塩原市の工務店です。
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