いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。

土地を検討される時に、中には立ち木のある敷地を検討される方もいらっしゃいます。
立ち木のある土地は一見、土地の価格が安く感じるケースもあるのですが、思いもがけない経費が掛かったりするので注意が必要です。

立ち木のある敷地

立ち木の土地とは文字通り敷地の中に木が生えている状態の土地です。
夏は緑の葉が茂り森の中にいるような感じで魅力的に感じる方もいらっしゃるでしょう。

テントが張れる場所を確保するキャンプ程度であればあまり問題にはなりませんが、木の生え方、密集具合にもよりますが、建物を建てようとする場合、伐採や伐根、整地、場合によっては土砂の搬入などの環境整備が必要になります。
建物の側で耐久性の向上のために通期やその他、いろいろな対処を行ったとしても環境の影響は大きいので、伐採を計画するときに、ある程度風通しの事も考えないと湿気がたまりがちになり、建物が傷む原因になるのでしっかり考える事が大切です。
多くの場合、浄化槽を設置するケースが多いと思いますが、風通しが悪い敷地だと浄化槽のにおいがこもってしまう事もあります。

伐採・伐根・整地などの環境整備

立ち木のある敷地に建物を建築しようとした場合敷地の環境整備が必要になります。
具体的には、
木を切る伐採作業。
切った木の根を掘り起こす伐根作業。
土地を平らに均す整地作業。
などです。
根っこを掘り起こした分、土が減ってしまうので、土の搬入が必要になる事もあります。敷地の木の本数が多い場合や、木の大きさが大きい場合は特に、このようなケースが多くなります。

伐採・伐根・整地などの環境整備の費用は？

伐採、伐根、整地などの費用は一般的には敷地1坪あたりおよそ1万円と言われています。
300坪の土地があったとして、その敷地内すべてに木が生えていて、敷地内の木をすべて切って環境整備するとしたら、単純に300坪×1万円で300万円の費用が掛かることになります。
土地が300万円だとしても環境整備に300万円が必要であれば、実質的にその土地は600万円で購入すると同じ事になります。
今までの建築相談のケースを見ていても、土地の商談時には不動産屋さんは価格が上がる要素は排除したいので、あまり環境整備に関して具体的、積極的に話するケースは少ないように思います。「建築屋さんに相談してください」となっているケースが多いです。

まとめ

実際にはすべての方が、300坪の土地のすべての木の伐採を伐根するわけではないので、300万円が環境整備に必ず必要になるというものではありません。
ただ、土地を選択するときに環境整備に必要な費用がどれくらいかかるのか、の情報は土地を求める方が土地を選択するときにとても重要な情報であることは間違いありません。
敷地に木は無いけど300坪600万円の土地。木がしっかり生えているけど300坪300万円の土地。だけど環境整備にお金がかかるかもしれない。
このようにある意味対等に比較できる情報があれば、より具体的に土地の選定の判断が出来るようになると思います。
土地を選定される時は、土地代だけでなく土地の状況を冷静に判断する事が大切です。
もしご自分だけで土地の選定が不安な場合は、建築屋さん（工務店など）に相談して建築の立場からその土地を評価してもらう事も方法の一つだと思います。

このブログを書いた人
　斎藤賢一
家族…………..妻、娘（小学生）、息子（小学生）、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具（ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル）、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車（クロスバイク）、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン（一応演奏します）
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準１級・２級建築士・福祉住環境コーディネーター２級・第１種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本　、栃木よみうり　

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