いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。

お客様の家に設置させて頂いておりましたデータロガーを改修してきました。
データーロガー、データを記録する機械の事を指しますが、建築と言う仕事においてはデータロガーと言うと、一般的には温度や湿度の情報を記録する機械の事を言います。

なぜ温度と湿度の記録を取るのか？それは設計した時に想定した室温などが実際にどうだったのかを検証するためです。
実測する事で得られた温湿度データから、建物のUa値で表される断熱性能、冬の日射取得率ηAH、夏の日射取得率ηACなどの値や、建物の配置や方角、そして敷地の立地などを加味して検証を行っていきます。
このようにすることで、「こうしたらもうちょっと快適になるのではないだろうか？」などの今後の家づくりや設計のために役立てることができます。

実測する事のオーナ様のメリットとしては、住まい方の改善点が見えてくるという事です。
実際。データを眺めていると冷暖房をどのように運転していたかなどが見えてきます。
その結果、この時間帯はエアコンを運転しておいた方がより快適になるとか、光熱費的に有利になるなどのアドバイスをさせて頂く事が出来るのです。

実は温湿度の測定には最低でも1年かかります。
最低でも夏と冬の計測が必要になるのですが、それぞれ1年に一度しかないですから、測定データをそろえるためには結構時間がかかるんです。
実際、データロガーのトラブルや、電池切れなどで大切なデータを失ってしまったこともあるんです。
季節の変わり目に近いタイミングだと、下手すると「また来年」になってしまうんです（涙）
外気測定用のデータロガーは、ビニール袋に入れておいたのですが、暴風雨にたたられて袋に水が侵入してロガーが故障してしまうハプニングもありました。
パソコンにつないでデータがすべて無事である事を確認できるまではドキドキなのですが、5台のデータロガーそれぞれから約16,000件のデータをパソコンに無事に保存できたのでほっと一安心です。

今は外気用のロガーはシール付き容器を改造し、さらにビニール袋に入れているで対策もばっちりです。

今回は、8月から2月までロングなスケジュールで測定させて頂きました。
暑い時期から秋を迎え冬になる、そんなデータが取れているので解析するのが楽しみです。
ご協力いただいたS様には感謝申し上げます。

このブログを書いた人
　斎藤賢一
家族…………..妻、娘（小学生）、息子（小学生）、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具（ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル）、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車（クロスバイク）、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン（一応演奏します）
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準１級・２級建築士・福祉住環境コーディネーター２級・第１種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本　、栃木よみうり　

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