いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家づくりをしている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。

最近、「無駄遣いしているつもりはないけど、電気代どんどん上がってますよね」とお客様からお話をお聞きします。
お客様から、毎月頂いている電気の検針票を前年の同月と比べてみても、実際、電気の使用量はほとんど変化していません。
とは言っても、昼間も夜間も実はKWｈ当たりの単価が高くなっているわけではありません。

この表はお客様から頂いた電気の検針票（東京電力）の単価の部分を抜き出したものです。
これをご覧いただきますと、左側の水色の色が付いている夏季ピーク時間から夜間時間までのKWｈ当たりの単価、2021年の1月から2022年の1月までずっと同じであることが分かります。

ではどこが変化しているかと言うと、燃料費調整額、再エネ発電賦課金の２つの項目であることが分かります。
原子力発電が停止している現在、東京電力ではおよそ電気の8割が火力発電で発電されています。
火力発電の燃料は石炭やLNG（液化天然ガス）です。
は電力会社が発電のために購入した燃料の調達費用に対して、調整される費用であり、当然、燃料の調達費用が増加すれば、燃料費調整額は上に触れます。
現状、燃料費調整額はマイナスですが、今後燃料の調達費用が増加に転じれば、プラスに転じる事も十分に考えられます。
2021年1月の燃料費調整額は-5.2円でしたが、2022年1月は-0.53円と±0円に迫っています。

もう一つは、再エネ発電賦課金です。
「再生可能エネルギー発電促進賦課金」は、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって電力の買取りに要した費用を、電気をご使用のお客さまに、電気のご使用量に応じてご負担いただくものです。こんな風に電力会社のHPなどでは案内されています。
この再エネ発電賦課金も実は2021年」5月に2.98円から3.36円に値上げされています。

基本料を除いた最終的な電気料金は、昼間、夜間のそれぞれの時間帯の使用量に、それぞれの時間帯の単価を掛けたものに、（燃料費調整額＋再エネ発電賦課金）にすべての全ての時間帯の電気の使用量を掛けた金額を足した金額となります。

表の一番下に燃料費調整額＋再エネ発電賦課金の金だ額を、2021年1月を基準にした単価を入れてあります。
基準の2021年1月に対して2022年1月は実に5.05円の値上がりとなっています。

電気の使用量が600KWhだった場合、燃料費調整額＋再エネ発電賦課金の変化だけで600KWh×5.05円＝3,030円の電気料金の増加となります。

燃料の価格が上がった後、2～3か月後に電気料金に反映されます。
ガソリンが高くなったと世間が騒がしくなったのが昨年末ですから、これからも値上げの傾向が続くのは避けられそうにありません。

太陽光が乗っていない家だと、太陽光が乗っている家の自家消費分がそのまま電気の使用量に反映されてしまうので、太陽光が乗っていない家は、燃料費調整額＋再エネ発電賦課金のより大きな影響が考えられます。
太陽光と電気料金の値上げの関係は、また別の機会に書かせて頂きたいと思います。

このブログを書いた人
　斎藤賢一
家族…………..妻、娘（小学生）、息子（小学生）、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具（ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル）、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車（クロスバイク）、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン（一応演奏します）
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
資格……………環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・エネルギーエージェント・気密測定技能士・木構造マイスター準１級・２級建築士・福祉住環境コーディネーター２級・第１種情報処理技術者
メディア…….NHKおはよう日本　、栃木よみうり　

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