意外と高い室内のCo2濃度~換気をしっかりしましょう
いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家を造っている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。
昨日のブログで、ブログを書いている自宅の書斎で二酸化炭素の濃度を測定してみたら1565ppmあったという事をご紹介しました。
測定位置を図示するとこんな感じです。
寝室の隣に書斎とWICが設けられていて、書斎のパソコンの近くで測定しました。
北側と東側の小さな窓を開けて換気していたのですが、けっこう長い時間が経過してもなかなか二酸化炭素の濃度を下げることができませんでした。
そこで少し実験をしてみることにしました。
昨夜はしばらく仕事をしたのち、床に就きました。
就寝中は暖房器具も、換気も行っていません。(ちなみに就寝前の仕事中も暖房はしていません)
目覚めと同時に二酸化炭素の濃度を測定してみました。
なんと!就寝前とほぼ同じ(厳密には少し上昇しています)1605ppmです(^^;)
「これはさすがにイカン!」と思い換気しました。
測定場所は昨夜から少し変わって、寝室の机の上。換気のために開けた窓も、昨夜の北側、東側に加えて、東側2か所、南側の大きな掃き出し窓も開けました。
今朝は風がなかったのと、使用している二酸化炭素測機が機敏ではなく緩やかな反応を示すので、約15分後に500ppm台に二酸化炭素濃度が低下したことを確認しました。
実は書斎では灯油の暖房を使っています。(トヨトミのレインボーランタンというストーブで、半分は趣味なのですが・・・)
二酸化炭素濃度が下がってる事を確認してから、窓を閉め、灯油のストーブを燃焼させるとどのくらい二酸化炭素濃度が上昇するか実験してみました。
ストーブを燃焼させて15分が経過しました。1145ppmに到達しアラームが鳴動し警告のランプが点灯しています。
燃焼開始後30分が経過しました。2620ppmと2000ppmを超えています。
換気をしないでほったらかしにしたときに、二酸化炭素濃度がどのように変化をするかを調べるために、ストーブを消火させ、換気はしないでそのまま出勤し、帰宅後に二酸化炭素濃度がどうなったか検証してみることにしました。
ストーブを消火してから約12時間経過してからの二酸化炭素濃度は2650ppm、出勤前とほとんど変わっていないことが確認されました。
ストーブを消火した際の独特のにおいは消えているので、何らかの方法で換気されていると思っていましたが、実際に測定してみると二酸化炭素濃度は下がっていないという事がよくわかります。
今回の実験からは、よほど家に隙間がたくさんあれば別ですが、空気が何もしなくても自然に入れ替わることはほとんどなく、空気は窓を開けたり換気扇を使ったり、積極的に空気を動かすことで、初めてきちんと汚染された空気を排出することができるという事がよくわかります。
石油やガスの開放型、燃焼系の暖房器具には定期的な換気を促す注意書きがあります。数字で見せられるとすごく説得力が生まれますね。
二酸化炭素の測定器をリビングのテーブルに置いて置くと、会話をしているだけで二酸化炭素濃度の数値はぐんぐん上がっていきます。
感染症対策ももちろんですが、空気はいろいろなもので汚れていくので、寒いですが窓をしっかり開けたり、換気扇を回したり、皆さんもしっかり換気を行っていただきたいと思います。
※ちなみに今回の実験では、2003年以前に建築された24時間換気設備が無い家を想定して、換気扇などのは使用しないようにして濃度を測定しています。
このブログを書いた人
斎藤賢一
家族…………..妻、娘(小学生)、息子(小学生)、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり
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