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家の換気はなぜ必要か?

いつもご覧いただきありがとうございます。地元の材料を使って快適で省エネな家を造っている那須塩原の工務店、斎藤建設の斎藤です。

家づくりの基礎知識を皆さんにお伝えする「家づくり教室」の5回目。今日のテーマは「家の換気はなぜ必要か?」についてのお話をさせて頂きたいと思います。

換気とは皆さんご存知の通り、汚れた空気を出して、きれいな空気を取り入れる事です。

私たちが家の中で生活しているとだんだん空気が汚れてきます。
人間やペットなどが呼吸をすれば二酸化炭素を排出しますし、匂いもいろいろ発生します。
お風呂や料理はもちろんですが、汗や呼吸などによって水蒸気もどんどんたまってきます。

金魚鉢の中で金魚を飼っているとします。
毎日ご飯をあげれば、フンをしますし、水槽の中にはいろいろな汚れが溜まってきます。
金魚も酸素を必要としているので酸素も不足してくることが考えられます。

こんな風に金魚鉢の中の環境が悪くなると金魚は具合が悪くなります。
こんな時にどうしますか?
たぶん多くの人は水を替えると思います。

汚れた水を捨てて、新しい水を金魚鉢に入れる事で、水槽の中の汚れが少なくなり、酸素も供給され金魚も元気に暮らすことが出来ます

金魚鉢のこの話と同じように、換気をする目的は汚れた空気を出して、きれいな空気を取り入れる事です。

換気なんてしなくたって「自然素材を使えば大丈夫」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
私たちも家づくりで珪藻土や杉材などの自然素材も使っています。珪藻土には、湿度を調整してくれたり、匂いを取ってくれたり、ある程度は空気の質を向上させてくれる効果があります。

斎藤建設でも使っていますが漆喰や珪藻土などに消石灰が使われているものもあり、消石灰は二酸化炭素を吸収しながら100年ぐらいかけて石灰石に変わっていきます。こんな特徴を持つ自然素材もありますが、過信は禁物、換気が不要になるスピードで二酸化炭素を吸着し室内環境が改善するのは難しいと思います。
ですので、換気によって排出してあげる必要があります。

この測定器はCo2(二酸化炭素)の濃度を測定するものです。
室内環境の勉強を始めたころに買ったものなのですが、当時は面白くていろいろなところに持ち歩いていました。(なので液晶ディスプレイがガリガリです)

測定器にはCo2濃度ごとに体に生じる事象が書いてありますが、セミナーなどで眠くなった時に濃度の確認をすると、だいたい1500ppmくらいだったと記憶しています。
1000ppm以上で眠気を誘われるレベルですとありますが、セミナー受講中に眠くなるのは本人のやる気ではなく、Co2が原因だったのですね(笑)

車の運転中も実験しましたが、外気を遮断するモードにしていると簡単に1000ppmを超えます。昔「窓を開けると眠気が和らぐんだ」と言われたことがあり、寒いからかな?と思っていたのですが、こういう事だったんですね。カーエアコンは外気取り入れモードにしておくと良いのかもしれません。

換気、とても大切ですよね。是非覚えておいて頂ければと思います。

「高気密高断熱住宅は窓を空けちゃいけないんですよね?」とう方がいらっしゃいますが、窓を開ける事も立派な換気です。心地よい季節には、是遠慮せずに、外の風を取り入れて快適にお過ごしください。

このブログを書いた人
 斎藤賢一
家族…………..妻、娘(小学生)、息子(小学生)、猫、金魚、サワガニ、熱帯魚、エビ
楽しいもの…キャンプ道具(ランタン、バーナー・ストーブ、クッカー、グリル)、キャンプ道具で調理すること
………………….自転車(クロスバイク)、子供とディズニーリゾートに行くこと、ヴァイオリン(一応演奏します)
特技……………初めて会った猫に「シャー」と言われない。お子さんと仲良くなれる。
仕事……………斎藤建設の社長・家づくり

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